今回は、去る9月26日(水)にリッツカールトン東京で開催された「シャンパーニュの多彩な個性を楽しむ会」に参加した際のレポートです。最近ではご存じの方も多いと思いますが、「シャンパーニュ」と呼べるのは、あくまでフランス=シャンパーニュ地方で造られる発泡性ワインだけです。本来、フランス以外の国やシャンパーニュ地方以外で造られるスパークリングワインは、シャンパーニュとは呼べません。ただ、現実としてスパークリングワインは、およそシャンパーニュと呼ばれている現状があるのは否めません。これらシャンパーニュに関する正しい知識と理解を広めるための機関として、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C. ※以下C.I.V.C.)日本事務局があり、情報発信・セミナー・イベント開催など、様々な活動を行っています。
今回で13回目を数えるC.I.V.C.日本事務局主催のこの会は、総勢300名が集まる盛大な会となりました。リッツカールトン東京のリッチな雰囲気の中で、C.I.V.C.日本事務局代表の川村玲子氏の挨拶の後、デザイナーのドン小西氏による乾杯の音頭でスタート。参加者には、文化芸能人・ジャーナリスト・愛好家なども多く、用意された94種類のシャンパーニュにも負けない華やかさでした。
一口にシャンパーニュと言っても、その味わいは個性豊かでヴァラエティに富んでいます。C.I.V.C.ではシャンパーニュを、corps(ボディ:しっかりとしたコクがある、力強いシャンパーニュ)esprit(エスプリ:生き生きとして、ひきしまった印象で軽快、フレッシュなシャンパーニュ)・âme(魂:類まれで神秘的なまでに完璧な特級シャンパーニュ)・coeur(ハート:ロマンティックなバラ色のシャンパーニュ、甘みのあるシャンパーニュ)と、4つのタイプに分類しています。それに合わせて4つのコーナーに分けて作られた会場は、好みのタイプを求めてテイスティングする方々の熱気に包まれました。
特に、魂のシャンパーニュのコーナーは沢山の人々であふれ、テイスティングするのに苦労したほどです。ロシア皇帝が愛飲したことで有名なCristal(クリスタル ※田中康夫氏のデビュ作のタイトルにもなりました。)、良いヴィンテージにしか造られないSalon(サロン)など、皆様お目当ての銘柄に向かって真剣に飲んでいらっしゃいました。
飲み物と食べ物の相性が良いことをmariage(マリアージュ=「結婚」の意)と言いますが、100種類近くのシャンパーニュに合わせてお料理を用意するのは、さぞかしシェフもご苦労されたのだろうと思います。メニューには相当悩まれたのではないでしょうか。
シャンパーニュに、キャビアや生ハムを合わせるというのは昔からの定番ですが、この日は、赤ピーマンのムースと透き通ったトマトのジュレにキャビアを添えたり、骨付きのスペイン産生ハムなど、一味違う内容です。その他、ディル風味サーモンリエットとアヴォカドのガトー仕立て オレンジヨーグルトソース、オマール海老 平目と蛤のマルセイユ風ブイヤベースなどなど、どれもこれも好みのシャンパーニュとの相性を試してみたいものばかりでした。
Text by MIHOKO SUDO
(11/10/2007) |